完結版だとか。
アニメがあってた時、ちらっと観てたけどしっかりとは観てなかった。 劇場版の前のも観た。
最後のスタッフロールに、京アニのメンバーの名前が書かれていた。 ちょっと泣いた。
風、波、水、雲…
すべてが美しい。
主人公はいわば感情のない機械のような存在。 主人の命令をきくだけ。 爆撃を受けた時に、少佐は瀕死に。 ヴァイオレットに「自由になれ」と。
そして「あいしている」と。
ヴァイオレットは両手を失い、気づくと病院に。
義手をつけ少佐の親友の郵便社に勤め、タイプライターを駆使し代筆をする通称ドールになる。 「あいしてる」を知りたいから…
でも、人の感情が全くわからないヴァイオレットには、依頼人の気持ちを汲み取ってそれを文字にすることができない。
人の感情が全く理解できない…
ヴァイオレットは少佐が残した「あいしている」という意味を知るために、ドールとしてさまざまな場所に行き、人に会い、その人の思いを共有し… 次第に愛にもいろいろな形があることを知っていく。
やがてヴァイオレットは有名な代筆屋になっていた。
このさまざまなエピでヴァイオレットが失敗をし、打ちひしがれながらも成長していく様がきめ細やかに作り上げられていて、忘れかけてていた心の琴線を何度も弾いた。
病気で先がない母親がヴァイオレットに頼んで、娘の誕生日に毎年届くように手紙を代筆する。
その母親のひ孫が、ヴァイオレットの軌跡を追う物語形式に。 「永遠のゼロ」みたいな作り方。
時代は、手紙ではなくすでに電話の時代に。
でも、とある島では、国の中で一番手紙が多かったという。 そのためにその島だけの切手ができたと。
最後にその切手が映る。 それは、傘を持ちタイプライターが入った大きなカバンを持つドールの姿。
その島で、ヴァイオレットは少佐と再会しその島で代筆屋をし、その島で生涯を終えたのだろう、という。
少佐を「みちしるべ」として生きて来たヴァイオレット。
少佐はみちしるべです
そう書いてある手紙を読む少佐。
ここで、かかる「みちしるべ」。
人のツボをよく知っているわ。
ヴァイオレットがたくさんの経験をして得たツボ。 そのツボが人の心を動かす文章を作り上げることに。
上手だわ。 ヴァイオレットの声は『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマン。
ということで、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観たというはなしでした。
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